✦ STORY ✦
ウルフレンドの中央にそびえる、ボンベート火山。
その地下神殿に座すヒューマン族の神・ゾールは、ある夜、不吉な夢を見る。
夜の闇を裂いて8つの星が降りそそぎ、剣が自らを貫く夢。
それは神託とも予兆ともつかぬ像となって、眠りの奥底に焼き付いていた。
ゾールの胸には、冷えた余韻だけが残る。
ただならぬ胸騒ぎを覚えたゾールは、ただちに神官たちを呼び集めると、「台座に刺さりし剣」の行方を追うよう命じた。
一方その頃、ウルフレンド南部のベング城では、王女ヴィーナが14歳の誕生日を迎えていた。
父王から贈られたペットを抱きしめ、無邪気な笑みを浮かべるヴィーナ。
そこへ控えていた騎士ローランが、昨夜の出来事を報告する。
8つの彗星が世界各地へ落下し、そのうちの1つが近郊のダンシネインの森へ落ちたというのだ。
余計な一言を挟んだつもりはなかったが、それを聞いた瞬間、ヴィーナの目が好奇心に輝いた時点で、すでに退路は絶たれていた。
予想どおり、静かな城内に小さな嵐が生まれる。
止める言葉ほど効力を失うことを知るローランは、深い嘆息とともに覚悟を決めるほかなかった。
この小さな冒険が、後に世界を、そして遥か未来まで揺るがす使命の始まりになるとは、二人はまだ知らない。